日本も選挙がありましたが、ドイツも今、とても揺れています。ドイツは、もともと政治への関心が非常に高い国。しかし、先月、9月18日に行われた選挙は、シュレーダー現首相と、アンゲラ・メルケルという二人の、キャラの濃い人達の対決だったため、さらに話題性に富んでいたように思われます。(投票率はちょっと下がったようですが。)9月4日に行われた2人の首相候補TV討論では、なんと2100万人もの視聴者だったとか。私もわからないながら見たくらいですから、そのフィーバーぶりがわかると思います。
ドレスデンで立候補者の1人が急死したため、選挙日を遅らせて10月2日に選挙をする事になりました。しかし、もちろん9月18日でどちらかが大勝するなりしていれば、ドレスデンの選挙はあまり意味の無い物になっていたかもしれませんが、なんと9月18日の選挙で、今までドイツ政治の第1党であったSPD(ドイツ社会民主党)とアンゲラ・メルケル率いる保守政党、CDU(キリスト教民主同盟)、どちらともが過半数に届かず、という結果となり、ぐっと今回票を伸ばしたFDP(自由民主党)Links(旧PDS、左翼党)との連立等、色々模索された結果、ついに、CDUとSPDの連立が話し合われる結果となりました。

えー・・対決してたんじゃなかったんですか?とつっこみたくなりますが、これも、どちらも、首相はシュレーダーで、いや、メルケルで、とまったく二人ともゆずる様子が見られません。ドレスデンの結果、そしてその後どうなるのか?気になるところです。さて、今回は、選挙の時期に合わせて見られたポスターや、グッズ等が面白かったのでその話を書いてみたいと思います。

個人的に、すごく好きだったのが、選挙期間中に出ていたこのポスター。Welt Kompaktという新聞のポスターです。 ビッグ・ニュース、スモールサイズ、をまさにビジュアル化してます! 赤ちゃんの顔に、目の部分だけを、各政党党首の目に変えています。一瞬見て、あれっ?と思う感じがとっても良い! 最初メルケルのポスターを見た時、『なんかこの赤ちゃん変だな?』と思い、その後シュレーダー・バージョンを見て、あれ、シュレーダー??と思い、 その後ヴェスタヴェレを見て、あ、なるほどね、と思ったわけです。眼鏡があると、急に大人っぽくなりますね。一番似合うのは、フィッシャーさんでしょうか。 (左端)もともと顔がぽちゃぽちゃしてて、赤ちゃんぽいので。グッズというか、選挙にひっかけた商品もけっこう見ました。 Tシャツとか、トランプとか、シールとか。後は、これは最近見つけた、選挙ドリンク?です。



各政党に、それぞれ政党カラーがあることを上手に使ったフルーツリキュール。 緑の党はもちろん緑、CDUは黒、SPDは赤、FDPは黄色。連立の話をする時に、例えば、赤ー緑連立、赤ー黒連立、等と言われたりします。信号機みたいですね。
各政党カラーのリキュールに、それぞれ、アンクルサムの『I WANT YOU』の格好をした党首の似顔絵。そして、投票しよう!というロゴ入り。 これを飲んで、選挙に行け?って感じ?


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ではありません。
フリーカードもいくつかありましたが、これは圧倒的にSPDに軍配があがりました。CDUはアンゲラ・メルケルの写真に『またSPDに投票するのですか?』と書かれたカード等は、面白みにかけます。もちろん政治なのですから、ビジュアルが良くなくっても政策が良ければ良いのですが、SPDの方が、多分、支持層が若く、あまりコンサバティブではないため、色々工夫をしているのではないかと思われました。シュレーダー首相は、TV投票後にぐっと支持率をアップさせたことからもわかるように、非常にメディア慣れしていて、演説等もうまい、と言われています。つまり、アピール力がある、と。しかし、アンゲラ・メルケルが、その愛称であるアンジー、というタイトルの曲(ローリングストーンズの曲)をかけて、コピーライトの問題で訴えられたりしているのを見ると、やっぱり、CDUってセンスがよくない、いや、頑張ろうと思うと外してしまうんだな、なんて思ったり。
そのアンジー、にひっかけたカードでは、ノー・アンジーズ、というのがありました。これもSPDのもの。シンプルで、分りやすくて良い!
でも結局、政治なんだから、政策が再重要事です。SPDは消費税の引き上げに反対。金持ち税をかける。EUの迅速な統合拡大を推進。ロシアともつながりを深め、アメリカに対抗する「非米同盟」を作る姿勢
そして私に一番重要なのが、移民法です。CDUが、新移民法に反対し、移民自体に、かなり反対の姿勢を見せているので、やはり私はCDUは応援できない。
そして、保守党であるCDUはPDh-(Hは、ゲイの人達がパートナーとして結婚と同権利、同じ待遇を受けられるよえを進めbノ、ェ、『家族b轤ヒばならない轤驕、反対していたり・・なんというか、取りあえず違う物は排除、という感じがあるのがいや。
でもこの2党が連立したら、いったいどういうことになるんでしょう。興味しんしんでもあり、でもまた、不安でもあり。明日の選挙結果が気になる所です。





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