毎週火曜日と金曜日に立つWittenburg広場の市場。そこには様々な種類のじゃがいもだけを売る屋台があります。
今日は7つ種類が出ていたのですが、『色々な味の芋を試したい』というと、味の違いが大きくある5つを選んで売ってくれました。それが上の写真。左からRaclette 、Adretta 、Spunta 、Cherie 、Linda です。
多くのジャガイモにはそれぞれ女の人の名前がつけられているとか。
買って帰って、一つずつ蒸して、食べ比べてみました。
一番左の小さな芋、Raclette はその名の通り、スイスのラクレットチーズト一緒にフォンデューに添えたりして食べる品種のようです。歯ごたえがあり、新じゃがにちょっと似てる感じです。
その隣はAdretta 。ピュレーにする芋だよ、と言われて買いました。ピュレーというのはマッシュポテトのようなものですが日本でいうそれより水分が多く、料理の添え物として、その料理に混ぜたりして食べます。この芋は火が通ったら、ほろほろと崩れてきました。味はさっぱりした感じです。
真中のSpunta はほっくりした味わい。スープ等にも適しているとか。アルミホイルに包んで焼く調理法が美味しそう。バターがよくあう味わい。
皮の赤い芋はCherie 。皮が赤くて中がほっくりと黄色い芋もあって、それかな?と思っていたのですが、これはやわらかめ、ピュレーにする用かと思われました。味は、あまり芋っぽくなく、さらさらしていました。

一番右はLinda。これは炒めものなどに使われる品種で、火を通してもしゃっきりとした歯ごたえが残り、ほかの芋より黄色みが強いです。サラダにも、ジャガイモパンケーキとかにも美味しい万能選手。スーパーなどでもよくみかける種類です。

さてこの芋スタンドのある広場の周りには、なんと4つのソーセージ&フライドポテト(ポメス)の店が立っています。昼時ともなれば、どのスタンドにも人が集まってにぎわっています。
どのスタンドも肉は品質の良いものを使い、それぞれに美味しいのですが、そのなかでもお薦めなのが、Fritz & co. というスタンド。
ここでは使っている芋を店の前の看板に明記し、朝早くからその日の分だけ芋の皮を向き、切って、毎日全部とりかえる油でもって下揚げをしてお客さんを待っています。2度揚げされたポテトはからっとして他の店のような脂っこさがなく、とても食べやすいのです。
また、ソースも普通のお店にはないような種類のものがそろえられ、他の店とはちょっと違うこだわりっぷりをアピール。ちなみにソースは、普通の店にもあるマヨ、ケチャップの他、激辛チリソース、ピーナッツソース、中華トウガラシソース、自家製のニンニクマヨネーズ、ビネガーがあります。人気はチリとピーナッツソースとか。試してみると案外あう!ビネガーは私はグッドアイディアだと思ったのですが、たまにくるイギリス人のお客さんが懐かしがって注文するほかはほとんどでないとか。美味しい組み合わせだと思うんですけれど・・・これで魚があれば言う事なし・・ってそうなると、イギリス名物、フィッシュ&チップスになってしまいますね。
店がポテトにこだわる今の形になったのは5年前だと言います。その前はドネル・ケバブも入れた屋台だったそうですが、品質にこだわり、味にこだわりしているうちにこうなったのだとか。
使っている芋はAgria という揚げには最高の品種。
値段が少々他の店より高いこともあり(ソース込みで 2.5 Euro)高級感のあるこの店。味もそれに恥じない美味しさですが・・・・店主さんは美味しいからこれを毎日食べているの?と聞くと、『もう食べて無いよ!僕もそろそろスタイルに気を使わなきゃならないからね!』とのお答え。そう、美味しいからといって食べ過ぎには御用心。フライドポテトはとってもカロリーが高いのでした。


----------------------------- guten Appetit! ------------------------------

Wittenberg広場の市: U1/2 Wittenberg Platz ----- Wittenberg Platz

Frtz & co. : U1/2 Wittenberg Platz ----- Wittenberg Platz KDW 前の公園、奥





画像、文章の無断転載を固く禁じます
All Rights Reserved, Copyright(c) by Hideko Kawachi