上右写真は、最近、第３弾がベルリンでも公開されて話題となった“Herr der Ringe/ロード・オブ・ザ・リング”のフィギュアが７個の卵のうち、２個には必ず入っているという特別パッケージ。箱の裏はパズルになっています。この『この中にはこのシリーズが必ず入っている』という予告は実はキンダーサプライズの“サプライズの法則”では禁止していたもの。もちろん、どのフィギュアが入っているかは分からないわけなのですが、『欲しいオマケがあっても当社に注文する事はできません。もし、欲しいものを選んで買う事ができたとしたら、サプライズがなくなってしまうからです。』とホームページにも注記され、買う前に振って音を聞いてみたり、手で持って重さを比べてみたり、とにかく何とかして欲しいオマケを見つけようとするお客（私もスーパーでよく振ってますが）にいつまでも驚きを！と全てを秘密にし続けているFerrero社としては画期的な試みなのではないでしょうか。
しかし、この“Herr der Ringe”シリーズは、もともとのキンダーサプライズのファンだけではなく、この映画のファンでも全てシリーズで揃えたい！と箱でまとめ買い（いわゆる、“大人買い”）している人を見かけたので、そういう人達にも購買層を広げるという意図からすれば、しょうがないのかもしれません。
また、このフィギュアが、かなり精巧に作られ、普段のキンダーサプライズシリーズのキッチュさからすると信じられないクオリティの高さ！これはちょっとシリーズで集めたくなるのも分かるかも。これが70円で手に入るというのはちょっと信じがたいですよね？

とはいえ、あえて質感などのクオリティの高さではなく、限られた値段と素材、大きさの制限がある中で毎年150種類もの新作を出し続ける中で『なんでこんなのになっちゃうの？』というものから『えっ、すごい！』までの、ドイツの頑張りを見るのがあえてこの“キンダーサプライズ”の醍醐味だと思っている私にはちょっと微妙なシリーズです。
“Herr der Ringe”シリーズだけでなく、ブタや原始人、宇宙ネズミシリーズといったフィギュアのシリーズは常に〜10種類くらいがあり、完全に揃ったものは毎週のように開かれている“キンダーサプライズ市場”（ファンによる販売／交換会。ドイツには専門店も多く、そういったプロの出店もあり。レア物が揃っているが高価。たまに『もうコレクションをやめるので、今まで持っていた物を大放出』という人が出店していて、掘り出し物が見つかる。）やeBayといいったオークションでも高く取り引きされています。
私も集めているシリーズとかはあるのですが、買ってしまうとサプライズ性が落ちるので、卵の値段、50セント以上で売っている場合は買わないようにしています。次回は私が集めているシリーズをメインに普段のシリーズをいくつか紹介していこうと思います。