変わりやすい天気が続くベルリンですが、今週は夜はともかく日中はとても暖かい日が続きました。暖かい日が続くと、ドイツ人がまっさきに楽しみたくなるのが、外、陽射しの中でのお茶/ビール。寒がりの私にはちょっと肌寒いかな、という日でも、ちょっと陽がさすカフェにはびっしりと椅子が並べられ、そこに我先にと座るドイツ人の姿が見受けられます。長い冬が終わり、ついにお日さまだ!という喜びからなのでしょうか?

今回は木漏れ日が気持ち良い、Tiergartenの中、池の側にある野外ビアガーデンを御紹介!
Tiergartenは、18世紀初頭に、フリードリッヒ大王が作った広大なお庭。東西に2km以上も続く緑地は、空気が綺麗で、池やちょっとした遊び場あり、野生のリスやうさぎもいる素敵なお散歩場所です。
私の家からはちょっと遠いけれど、とても広い緑の多い公園なので、自転車でのお散歩に最適。今くらいの、気持ちの良い季節には、ここを突っ切って大学に自転車で行くことも。ちょっとしたサイクリング&エクササイズといったところでしょうか。


ビアガーデンで売っているプレッツェル。
他に食べ物はソーセージ等。

さて、ビアガーデン。“ドイツ”といえば、ソーセージにビールにじゃがいも、というのが一般的なイメージで、ドイツに来るとビアガーデンでビールを!と思っている人も多いと思いますが、実はベルリンではいわゆるビアガーデンというものはそれほどみかけません。
もちろん、私がお酒を飲まないのでビアガーデンの存在をあまり知らないということもあるとは思いますが、いわゆる、野外のビアガーデンといえば、南ドイツが本場。このビアガーデンも南ドイツ風です。
以前、ミュンヘンに行った時に、ビクトリアプラッツという広場で開かれる野菜や蜂蜜、チーズなんかの食材市に行ったのですが、そこで立ち寄ったビアガーデンに雰囲気が似ていると思いました。木々の下に木のベンチを適当に置き、プレッツェル(Bの形をした塩っぱいパン)をおつまみに、ビールを飲む。

ミュンヘンから来た友人は『南ドイツにいかなくっても故郷の雰囲気が楽しめる』と言っていました。


ちなみにここはセルフサービスで、奥にあるスタンドで飲み物、食べ物を注文し、レジで払ってから自分の席に運んで楽しむシステム。ビールは皆半リットルくらいのビールジョッキを持てるだけ指に挟んで持っています。
ビールだけでなく、樽ワインや、絞り立てのリンゴジュースなんかもあるので、お酒がだめな人でも、陽射しと、心地よい風を楽しみながらゆっくり時間を過ごす事ができるのが嬉しいです。ビールはちなみにベルリンのものとならんで南ドイツ産のも揃っているとか。
ビアガーデンのすぐ手前にはNeue See という湖があり、そこからは手漕ぎのボートを借りて川下りをすることもできます。
昼下がりの時間をゆっくり陽射しの中で過ごしたいなら、ここをゴールにしてTiergartenをゆっくりお散歩し、最後に乾いた喉を潤すのがお勧めです!
来週はまた寒くなったりするようですが、これから夏にかけて、一番気持ち良い季節、せっせと通いたい場所なのでした。




画像、文章の無断転載を固く禁じます。
All Rights Reserved, Copyright(c) by Hideko Kawachi