17世紀末、プロイセン王国の王であったフリードリッヒ1世の2番目の妻、ゾフィー・シャルロッテが依頼した、イタリアン・バロック建築が美しいシャルロッテンブルク宮殿。
第2次世界大戦の時に部分的に崩壊したというお城はすっかり修復され、陶器や絵画、豪奢な家具を並べたミュージアムとなっています。
その前庭で今年からクリスマスマーケットが開催されることになったと聞き、さっそく足を運んで参りました〜!





Westendの駅で下車して地上に出ると、シャルロッテンブルク宮殿行きのバス停前は大混雑。 おりしも週末。寒くもないちょうど良い天気。
もちろん東京のラッシュとは比べ物にならないですが、久しぶりにこんな混んだバスに乗りました。 普段ならば、ベビーカーや子連れの人たちは積極的に手伝ってあげているベルリナーたちなのに、 今回はあまりに混雑していたために奥に入れなかったベビーカーが入口を塞ぎ、ドアが閉まらず、ちょっと出発が遅れたところ、 早く出発したい乗客と、子連れのお父さん、お母さんたちの中で口喧嘩が始まるほどに、気が立っています。 クリスマスなんだから、もっと気持ちよくやろうよ……。 めいいっぱい詰まったバスは宮殿前で、乗客ほぼ全員を吐き出しました。


「クリスマス・マーケット」というのは結局のところ「マーケット、市場」なわけで、モノを売る出店がメイン。 だから、市内に何十ものマーケットがあるといっても似たり寄ったりになりがち。 しかし、ここは宮殿の前というロケーションがら、マーケットを見たら、美しくライトアップされたお城見学もできます。 宮殿内ではクリスマスにちなんだ人形劇や、パントマイムなどが行われていたり(ミュージアムは入場有料)、 子どものワークショップもあるとか。 ゾフィー・シャルロッテの侍従、Friedrich Alyに扮した人が行う見学ツアーも。 こんな場所を住まいとするのはどんな気持ちなのかしらん……とため息がでるような豪華な部屋には、藁とりんごで飾り付けられたクリスマスツリーが飾られ、 ツリーの下にはアンティークっぽい玩具が並べられていました。




手作りのソーセージやパンを売る店。
色合いとかが本格的で美味しそう。

マーケット自体は、エルツ山脈の木彫やプラウエン地方のレース編み、飴がけりんごやアーモンドといったクリスマスマーケット定番品。 今年のテーマとして「高級品の中でも、最高のものだけで」というモットーを掲げているそうですが、アレクサンダープラッツとかのマーケットに比べれば確かに高級な香りが。 というか値段が高め!! 結局のところ、出店の中で一番長い行列ができていたのは「焼きソーセージ」というのがいかにもです。 だって、クリスマスぽくはなくとも安くてお腹がいっぱいになりますしね。 宮殿の前庭でかまどを作って焼いていた、黒ビールパンが、唯一「珍しいかな?」という感じでした。

学生アルバイトらしき女の子たちが「黒ビールこんなに入れちゃうの。もったいない!飲みたいわ〜!私たち、もうシゴトしたくないのよ〜」と 照れ笑いしながら捏ねていました。 「最高級品」をうたうならば、もっとオオ〜〜〜〜こ、これがクリスマスマーケットに?!と思う程のインパクトが欲しい気もしましたが……。 その辺はお城のイメージでカバーかな?飲み食いして楽しいマーケットというよりは、お城のムードを目で楽しんでロマンチックなお散歩?と言う感じのクリスマスマーケットでした。

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Weihnachtsmarkt vor dem Schloss Charlottenburg:
Opening Time: (2007年現在)
26.11.-26.12.2007
月ー木: 14-22時
金ー日: 12-22時(クリスマスイブは休日です!)

公式HP(独語)




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