Else-Ury-Bogen




エルゼ=ウリィ・ボーゲンは、Sバーンのザヴィニプラッツ駅の線路沿いにある小道。 私も、実は今日、写真を撮る時に初めて名前を知った程で、知名度は低いが、場所はよく知られている。 エルゼ・ウリィさんというのは作家さんらしい。 道の名前が有名でないのは、ザヴィニプラッツ駅の前の道、と言った方が通じやすいからだろう。
さて、サヴィニプラッツ駅で下り、この道を通る理由といったら、駅高架下にあるベルリン1の品揃えを誇る美術書専門書店、 ビュッヒャー・ボーゲンに行って本を買う、 もしくは立ち読みし その後、そこの通りにある、建築ギャラリー+カフェでお茶を飲みたいからだ。 この書店は品揃えが多く、親切で本に詳しい店員さんに尋ねれば、探している本がパッと見つかるのは良いのだけれど、 漠然と、何かについての本、だったりすると、何冊も出て来てしまい、それを全部買うわけにも行かないから、 立ち読みしながらどれを買おうか迷う事になる。 で、結局1時間くらい重たい本を読むことになって、いつも肩凝りがしてしまう。 肩凝りとシパシパしてしまった目、手首も足も腰もなんだか痛いし、これはちょっとガソリンを補給しないと家に帰るのも辛い・・というわけでカフェに寄る。 ここのカフェは、イタリア人がやっていて、ミルクカフェがちゃんとカフェの味が強く、美味しい。 ほっと一息。 体が暖まると、気持ちが落ち着いて、本を読んでごちゃごちゃと考えた事とかが整理されてくる。
カフェを出て、駅につくまでの高架下にはアンティークの店、雑貨屋、こぎれいなブティックやアクセサリーのお店が軒を列ね、 いかにも西側〜な雰囲気が漂う。 キレイなんだけれど、きちんとし過ぎていて、イマイチ扉を押すのに勇気がいるお店ばかりのような気がしてしまうのは、東側ひいきのひがみ? ウィンドーショッピングはするのだけれど、足を踏み入れた事は無かったりする。 しかし、店の光がそこここにうつる石畳の道は、ヨーロッパっぽくてとても素敵。 今はライトアップされているので、さらにロマンチックで、ちょっとうっとりしてしまった。
駅からでてすぐのところには、12アポステルという美味しいイタリア料理屋がある。 ここは気さくなピッツェリアなので、値段設定はリーズナブルで○。 ここの料理はサラダからピザまで、 一瞬ひるむほど巨大な皿に食べ切れない程の量!こちらは庶民の味方だ(笑)。 日曜日の朝食ビュッフェの手作りパンもとっても美味しい。
カフェでぼうっとしていると、電車が通る度、ちょっと振動があって、ゴトンゴトン、ゴトンゴトン、と音がする。 この音は世界共通なんだなあ、と思った。


*通りのヒトカケラ*
Else-Ury-Bogenの道沿いの雑貨屋にあった東独の有名キャラ、ザンドマンの人形。





画像、文章の無断転載を禁じます。
All Rights Reserved, Copyright(c)by Hideko Kawachi