Jaegerstrasse



イェーガーシュトラーセは、なんというか、高級感漂う通り。 ギャラリー・ラファイエットという パリに本店があるフランス資本のデパートにたまに買い物に行くのだが、そのデパートのある辺りはきらびやかな高級ブランドがずらりと路面店を並べている。 イェーガーシュトラーセもそんな道の1つ。西ベルリンの目抜き通りクーダムにも高級ブランドの路面店が沢山並んでいるが、ちょっと客層が違う感じ。 クーダムが広い大通りで、フランスで言うとシャンゼリゼみたいな感じ(一度しか行った事無いけれど、通った瞬間そう思いました)なのに比べて、この辺りは道が細く、 いつも車が渋滞してる。高級ブランド店だけでなく、オフィスビルも沢山あるので、道を歩いている人は、ミッテの北東側や、プレンツラウアーベルクとかではほとんど見かけない、 スーツ姿にしっかり磨いた革靴と鍵付きの書類鞄を持った人達。 東京に居た時、毎朝外に出て、スーツ姿の人をみかけない事はほとんど無かったが、ベルリンに来てから、さっぱりみかけない。 いったいベルリン人は何して働いてるの?皆カジュアルルックで毎日仕事に行ってるの?と疑問に思っていたが、ここではそんな疑問も浮かばない。
ギャラリー・ラファイエットで最上階の若向けモードを見て(見るだけ)、地下の食品コーナーを散策し、そのまま地下を伝って、 もう1つのファッションビル、クアティーア206へ。ごばんじまのピカピカに磨かれた床に、生演奏のピアノ、螺旋階段、なんだか落ち着かない。 そこからエスカレーターを上り、外へ出ると、そこがイェーガーシュトラーセだ。
おフランスな気分(ってどんな気分?)で時間がある時は、ジャンダンメンマルクトという、広場を通っててくてく歩いて帰る事も。 この広場の中心には、建築家、シンケルが建てた、コンサートハウス、その両端にフランス大聖堂とドイツ大聖堂という2つの聖堂が競い合うように建っている。 現在は工事中で、すっぽりシートに被われたドームはそれはそれでなんだか面白い。 12月になるとココで行われるクリスマス市は、雰囲気が良くてオススメ。 緑が茂る季節にいっても、雪が降る季節にいっても、この広場は良い。広場にあるカフェやレストランがイマイチなのが残念。 ギャラリー・ラファイエットで買ったフランスお惣菜や、ちょっとしたパン菓子等をベンチに座って食べる事も。
そこからさらにアレクサンダープラッツの方に歩いて行くと、高い建物だけれど、灰色か茶色の、暗い色の建物が現れる。 その中の1つは警察署で、パトカーがずらり。向かいはTV局等が入っているビル。そのすぐ斜前には、ドイツ風ヌーベル・キュイジーヌの店VAUがある。 よく、とっても美味しい!と紹介されているこのレストラン、数回食べたが、残念ながら、あまり美味しいと思った事がない。 そういえば、同じ道で、もっとギャラリー・ラファイエット側にあるレストランGuyも有名だが、こちらは未食。 ・・どちらも高級感漂う白いテーブルクロス、蝶ネクタイのサービス、の高級レストラン。 つまり、こういう店がある通りであり、こういう店に食べに行く人が通る通りが、この通りなのかもしれない。
もちろん一部だけだろうけれど・・。私の知っている、考える、ベルリンとはちょっと違うのだけれど、こういう面もある、というのも悪く無い。


*通りのヒトカケラ*
現在工事中のフランス大聖堂。
フランス大聖堂はフランスっぽく
ドイツ大聖堂はドイツっぽい
とは聞くけれど、私には見分けがなかなかつかない。
工事中の方がたぶんフランス大聖堂のはず






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