Tauentzienstrasse




タウエンツィーエン通りは、クーダムの延長にある通りで、渋谷センター街、上野〜御徒町の細道にも通じる 雑多でキッチュなきらびやかさが感じられる通りだ。 ストリートパフォーマーや、似顔絵描き、ロシア人の琥珀売り、ペルーのミュージシャン、スケーター、違法ポスター売り、 暇そうに太いチェーンをじゃらじゃら鳴らしながら歩き回っている子ども達。
私はこの通りがあまり好きではない。埃っぽくて、人が多くて、そして東側に比べて、ピッカピッカギラギラしたネオンと香水の匂いが辛い。 (こんな事を書いていると、ああ、東側に長く住みすぎた・・と思う(笑))
しかし、クリスマス時は別だ。
道沿いにはクリスマスの出店がずらりと並び、道はますます混み合うのだが、いつもこの道を通る時に感じる、どよんとした何かがたまった感じはあまり感じない。 この、どろ〜ん、どよ〜ん、とたまった感じは、オイローパセンターの中に入るとウズを巻いている。 ううむ、まさにセンター街だ〜!! オイローパセンターの真中にある噴水は、メタル製の蓮みたいなオブジェがあり、ある意味必見。
さて、クリスマス時にこのタウエンツィーエン通りを行く人々は、楽しそうにセカセカしている。 寒そうにほっぺたを赤くして、何を見ても面白い、ベルリン外から来た人達と、クリスマスの買い物客で一杯だ。
何せこの道には、西の高級デパートKaDeWe(ここの食料品の階にはチョコからソーセージ、寿司がずらり。 イクラや、しゃぶしゃぶ用の薄い肉を買いに行く。ちょっとだけ、日本のデパ地下に似ている)、 ファッションデパートピーク&クローペングバーグに始まり、 ナイキ、H&M、ザラ、マンゴー、ベネトン等ブランド店、靴のお店・・ダイヒマン、ザラマンダー、シューテック、ライザーから、 ファーストフード店、マクドナルド、ダンキンドーナツ、ピザハット、そして、携帯電話ショップ・・ 小さくて心地よい個人商店以外の全てが集まっていると言ってもよいくらい、店が集中しているのだ。 ピアスやタトゥーのお店もでっかく主張している。
そういえば、ドイツはピアスの分野で日本より進んでいるのだと、へそピアスをしている日本の友人が言っていた。 確かに体をいじる事にあまり躊躇しない感じはする。 ピアスの店には、目を疑う程でっかいピアスが並んでいる。 これ、どこにぶら下げるのだろう・・どこにしてもちょっと動いたら皮膚がちぎれてしまいそうだ。 ううう〜〜。耳やおへそはもちろん、まゆげの横や鼻、舌にするピアスはドイツではけっこう見かける。
ピアスもそうだが、この辺りには、お化粧の濃い若いコが多いなあ。 マスカラをたっぷりつけた真っ黒なまつげに青い目、リップグロスでペットリ光る唇、手入れされた金髪・・。 なんだか、東側にいるコ達と随分顔が違う。個人的には東側にいるコ達の方が好きだな。


*通りのヒトカケラ*
Tauentzienstrasseのナイキタウン。いかにもこの通りらしく思えるのは何故?





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