昨日は、クリストファー・ストリート・デーのパレードがありました。雲ひとつない青空!天気も最高!というわけで、浴衣を着てもっしゅさんと一緒に行ってきました!
詳細は2004年にアップしたコンテンツ、CSDにまとめてあるので書きませんが、ゲイの人権を訴えるデモに端を発するパレードです。
今年は、6月17日通りを戦勝記念塔(天使の塔)までのパレードには、なんと45万人が参加。パレード車は51台。
その中には、レズビアン&ゲイの警官達によるパレード車や、SPD、FDP、Linkeなどの政党のもの、キリスト教信者のゲイたちの車などもありました! 警備の警官たちも居ましたが、走りよってきて、私ともっしゅさんに『写真撮らせてっ!!』・・とカメラ付き携帯をむけ、パチリ。あまり真面目に仕事していない感じです。 言い寄られている警官もいました。

ベルリンは、現市長の、クラウス・ヴォーヴェライトもゲイで、いつも、この、クリストファー・ストリート・デーパレードの開会式を行っています。
(CSDのホームページのトップページにも、ヴォーヴェライトが登場。彼のプロフィールのところには 『52才、ゲイ』とあり、その後に、『ベルリン市長』とありました。
市長であることよりも、まず、ゲイであること、を主張するんですね。)
 今年は、2004年のパレードに比べ、政党のパレード車を多くみかけました。現連邦首相のアンゲラ・メルケルさんが所属するCDUは、旧式の家族形態というのにこだわっている政党なので参加は有りませんでしたが、 ヴォーヴェライト市長のいるSPD、FDP、Linkeなどの垂れ幕をかかげた車をみかけました。
後は『エイズ・ストップ』『ゲイに対する右翼の暴力に反対』などなど、様々な垂れ幕やポスターでアピールしています。


カラフルな
ヴォーヴェライトが
SPDのパレード車に。




なが〜い裾をひきずった花嫁と
上半身裸のスーツで決めた花婿
今年のCSDのモットーは、Verschiedenheit(違い、相違)、Recht (権利)、Freiheit(自由)。
ドイツは、結婚に近い関係を結べる制度がありますし、法律的には、色々な制度が整えられつつあるのでしょうけれど、やはり、例えば右翼のような人たちによる迫害もありますし、聞く所によれば、養子縁組への制度がまだ整っていなかったり、後は遺産のことなど、色々まだ、権利がないものもあるそうです。
そのために、その権利を手にするために、『派手に、カラフルに、主張するのよ!』というのがこのパレードの主旨。
私が良いなあ〜と思うのは、ゲイの人たちの多くが、いかに滑稽な格好をするか、いかに楽しんじゃおうか、ということに重点を置いていること。すごくきれい〜なゴージャスドレスなのに、顔はあえてヒゲだらけにしていたり。ドラッグクイーンも、巨大な羽のつけまつげにオーバーリップ、派手なカツラの上にブランデンブルク門のミニサイズモデルを乗っけてたり、外し方、主張しかたが上手でカワイイ!
レズの人は、それに比べて、ちょっとだけ頭が先行しているというか、遊びが無い感じがしました。かっこうもTシャツにジーンズのシンプルな人が多かったです。


そのパレードに華を添える、着飾った人たちを一挙にご紹介☆

今年は、すごい猛暑だったため、カツラ着用率が低いように思いました。
(カツラを手に持っている人もいた)あの暑さでは、ゴージャスなドレスとかを着たら暑くて耐えられません。扇子を持っている人も沢山いました。
後は、以前よりも、ドラッグ・クイーンっぽい人が少なく、コスプレっぽい人や、原宿の裏あたりにいそうなゴスロリの子たちなんかもみかけました。
右から、今回のパレードで見たなかで、一番目立ってた『時計の国のアリス』(だと思う)。
ピンク色のウレタンのような素材を細く切ってねじりあげた、お下げ髪のカツラの上には、駅でよくみかけるような、巨大でシンプルな時計がどーんと、のっかっています。 お、おもそう・・。この日のために首を鍛えなければならなかったかも。 ビニール素材のスカートも時計。胸のところにも小さな時計が2つついています。
中はスチュワーデスとスチュワード(今はフライトアテンダントというのでしょうか?)にキメていた人たち。 サングラスと煙草が濃い〜〜。言い寄られています。 後ろにちらっとみえるボブへアーの人はキレイで、こっちにしきりに手をふってくれました。
左は、巨大サイズの年取ったドラミちゃんみたいだった人(かつらの上に花環を縦につけていたので、もっしゅさんは『パチンコ店』と言ってましたが)
ピンクで揃えた女の子たちを連れたお母さんが、一緒に写真撮って〜とよっていったのだけれど、お母さんの腕にいた赤ちゃんは 彼女(彼)を見るなり、火がついたように泣き出しました。。。恐かったのね・・。 (この写真はもっしゅさんに頂きました!ありがとうございます!)
 

右は、どちらかというと、アニメのコスプレっぽいカップル。 カラフルなウレタン素材で作った衣装は、蒸れて暑そうなのに、にこにこしてて、とってもフレンドリー。 彼女は、銀色のロケットを腰につけています。ロケットには、『ギャラクシー』ならぬ『ゲイラクシー』の文字が。
中は、一昨年も見かけた、タイの人たち。冠をセット中のほうが男性です。となりの女性より女性らしい! この冠に、色違いのドレスを着た人が沢山いました。多分、グループで来ているのでしょう。ドレスは後ろでふくらんでいます。 アジア系の人は何人かみかけましたが、皆、ドイツ人よりきゃしゃで、かわいい! ドイツ人の190センチはありそうな人が、ハイヒールを履くと、美しい、というより、迫力のマダムになってしまいます。 (それを狙った人も居ます)
左は、もしかして、小林幸子からインスピレーションを受けましたか?といったゴージャスドレスの人。 暑さにも負けず、汗だらだらで背負っていた、写真のフォーマットに収まらないくらいの幅の金ぴか背景が見応えたっぷり。
私のうちわを見て、『お願い、貸して!』と手をのばし、しきりに扇いでいました。マスクも、むれますからねえ・・。
私は何の主張もなしに、参加してしまいましたが、行き交う人、行き交う人、皆笑顔で楽しかったこと! 目が合えばウィンク、で手をふって。 ラブパレードより、よっぽど『ラブ』を感じる、人をハッピーにさせるパレードだなあと思いました。


法王も参加・・?




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