ロンドンに行って来ました。今回はちょっと趣向を変えて、五感で楽しむロンドン、御紹介したいと思います。
趣向を変えてといいながらもやっぱりしつこくグミ!10袋以上を買って来てしまいました。1袋200グラムとして2キロ以上・・・帰りの荷物が重かったはずだ・・とちょっと情けなく思ったりして。この年でこんな食生活で良いのか!?とほほ。
ともあれ、英国グミレポート第1弾は“イングリッシュ・ワイングミ”について調べてみました。
イングリッシュワイングミはドイツでも発売されているグミの種類の一つです。何故これが“イングリッシュ”なのか?と常々疑問に思っていました。さてこのグミは本場イングランドではどう売られているのでしょう?



さて上写真がワイングミです。
上写真の左がドイツで売られているkatjes のイングリッシュ・ワイングミ。でっかい英国国旗のデザインです。右がロンドンで購入したHARIBOのワイングミ。ドイツでお馴染みのハリボー君はイギリス風のコスチュームに身を包み、英国国旗を振っています。『オリジナル/イングリッシュ/レシピ』とパッケージにあるところを見ると、やっぱりイギリスにはドイツのグミと違うワイングミのレシピが存在するようです。
ではその違いとは何なのでしょう?
Katjes のグミの方も英国風、とパッケージにはあります。ドイツ産の英国風グミ、本場英国産の英国グミ、まずは見比べてみました。
Katjes のほうが明らかに色が薄いようです。内容物を見てみると、英国産には様々な色素が含まれていました。そして、katjes の方には“ワイングミ”“グミ”が英語でグミの上にプリントされていますが、英国グミの方には“シェリー”“ポルト”“ジン”などといったアルコールの名前がプリントされています。
食べ比べてみました。
固さはkatjes のワイングミのほうが固く、歯切れがよい感じです。英国産の方は葉にちょっとまとわりつく粘りがありました。そして、酸っぱい!
酸味添加物が、Katjes の牛乳酸、レモン酸に対し、英国産の方には酢、林檎酸、と強い酸味がありそうなものが含まれていました。
この多種多様な酸味添加物の他には他のグミと代わったものは見られませんでした。いったい何がオリジナルワイングミ??多少他のグミより固く、独特の酸味の他はフルーツグミと違いないようでしたが・・・・。謎は深まるばかりです。

ロンドンに行ってびっくりしたのが、イギリスにイングリッシュワイングミの他にも沢山のオリジナルグミがあったこと。
ドイツのようにスーパーでの充実っぷりはそれほど見られなかったのですが、駅のキオスクにあるグミは本当に多様でどこかに行く度必ずキオスクをチェックしました。
右写真はグミで一杯のキオスクの写真。ドイツのパッケージ違いが多かったようですが、オリジナルものも。

ドイツで売っているHARIBOのほとんどがボンの本社工場産。たまにウィーンのHARIBO産のものがあります。
しかしロンドンで売っているグミはDUNHILLS というアイルランドの会社で作られたものでした。この会社のオリジナルのグミがラクリッツ、例の真っ黒のグミ。
左写真がそれです。黒に金のデザインがなかなかにゴージャス。ラクリッツは苦手なので未食ですが・・・。

ちょっと調べてみると、このDunhills という会社はなんと1760年にラクリッツの原形を作っていたのです!そして1920年代にドイツでラクリッツからフルーツグミまでを開発したハンス・リーゲルさんの会社、HARIBOと1994年にシェアを決定。Dunhills の伝統的なラクリッツグミのラインとHARIBOのカラフルなフルーツグミ系の融合は英国スイーツワールドに革命を起こしました。
伝統のイギリスに変わった形や色、発想を持ちこんだドイツ。96年にはその新しい発想をアピールする広告を大規模に打ち出し、英国でのHARIBOの位置をゆるぎないものとしたのでした・・・・!
ハリボーの新たな挑戦は21世紀にも続きます。頑張ってまだまだ変なものを発表して欲しいものです。

・・・・・・・英国グミレポート第2弾に続く!


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