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ユダヤ博物館前。 ダニエル・リーベスキントの作った 銀色の建物は、この右側にあります。 |
ハヌカとは、ユダヤ教の光のお祭り。クリスマス時期なので、ユダヤ教の人にとってはクリスマスのようなものだとか。
ハヌカは、ユダヤカレンダーの9ヶ月目、キスレウの25日目から始まります。今年は12月15日から始まるのだそう。 毎日、日が落ち、夕闇が満ちてくると、8本のロウソクが立てられる独特の形をした燭台に火を灯していきます。 ユダヤ博物館の前にも、電飾で作った、大きなハヌカ・キャンドルスタンドが立っていました。 1日分のオイルが、8日間燃え続けたと言う伝説から、この『オイルの奇跡』を語り継ぐため、 ハヌカ祭りでは必ず、たっぷりオリーブオイルをつかったポテト・パンケーキ(ラトケス)や、ドーナツ(スフガニオート)などが作られ、食されるそう。 じゃあ、このハヌカ・クリスマス・マーケットでもそれが食べられるの?と期待してたんですが・・見当たりませんでした。 |
ただ、『コーシャ』〜ユダヤ教の戒律にのっとった調理法〜のグリューヴァインとシュトーレンを売る店はあり。 ドイツのクリスマスに欠かせないシュトーレンとグリューヴァインをわざわざコーシャ・フードにする意味はあるの??と言う疑問が浮かびましたが ドイツーユダヤの家族たちは、ハヌカでもクリスマスでもない、そしてどちらでもある、『ヴァイヌカ Weihnukka』(ヴァイナハテン(ドイツのクリスマス)とハヌカ、の造語) を祝っていたそうですから、こういう独特のスペシャリテが生まれるのも当然かもしれません。 ヴァイヌカは、アメリカでは『December - Dilemmaディセンバー・ジレンマ』と呼ばれているそうです。 12月、さあ、どっちのお祝いをしたものか?ハヌカを祝って、クリスマスプレゼントをもらう?クリスマスツリーのとなりにハヌカの燭台を立てる? まあ、お寺で除夜の鐘を聞いて、その足で神社でお賽銭を上げるような私は、ベルリンのハヌカ・マーケットでグリューヴァインを飲んで クリスマスプレゼント買ってますけれども。 小さなマーケットでそっと楽しみたい人にはおススメ。 ドイツの雑誌や新聞には、ちょっと変わったクリスマス・マーケットを楽しみたい人に、とありましたが、そんなに大きな違いはなかった、というのが正直なところ。 マーケットのそこここに、ミュージアムらしく、ハヌカとは?ハヌカに欠かせないグッズは?食べ物は?遊びは?といった 説明文が立っているのが、興味深かったです。(ヴァイヌカ、燭台などの話は、この説明文を参考させて頂きました。) |
コーシャのシュトーレン などを売っていたお店。 |
おまけ。 ユダヤ博物館の ミュージアムショップで 売られていたハヌカグッズ。 燭台のぬいぐるみ、 という よく分からないセンスが好き。 |
ただ、入場の前に、やはりボディーチェックがありました。 バッグはエックス線検査。空港みたいな、通るとピーッとなる入口。 素敵なクリスマス・マーケットを楽しみたい、ワクワク、と思っていると、 やはりユダヤ博物館はネオナチなどにいまだ脅迫状などを送りつけられているのか。 そういえばネオナチが最近より暴力的になっていると新聞でも報道があった・・と、ドイツに住むイチ外国人として、不安が押し寄せてきます。 でも、そんな不安も、ユダヤ博物館のミュージアムショップで、よくわからないフロイトグッズや、グミ、かわいいエコバッグを見れば解消。 クリスマス時期でなくても、イチオシのミュージアムショップと、建築だけでも強いメッセージ性を語る博物館。 たっぷり時間をとって訪れたい場所の1つです。 |
----------------------------- frohe Weihnachten! ------------------------------ |