Oderbergerstrasse






オーダーベルガー・シュトラーセは、角にあるコピーショップが深夜営業なのと友だちが働いているので良く行く。 コピーが終わったら、アンティークショップ(下右)を覗き、お気に入りのカフェがいくつかあるので、そこのどこかに腰をおろして、 近所に住む友だちに電話する。 昼間だったら、迷わず、kauf dich gluecklich。 夜はろうそくの光が雰囲気のある、Entweder Oder 。『カフェに居るんだけど、お茶飲みに来ない?』これで友だちがすぐ捕まるのがベルリンのすごいところ。 日本だったら忙しくて時間を合わせるのが大変だ。もしかしたら私の回りだけかもしれないが・・・。
この通りのあるプレンツラウアーベルクは、ベルリンの中でもここ数年の出産率が高い場所。 そしてこの通りは、Mauer Parkという公園に続いているため、昼間は子連れのお父さんお母さんがびっしりこのカフェにたむろする。
アイスクリームを、冬でも負けずに頬張って、ほっぺたをチョコでベトベトにして走り回っている子供達。手編みの帽子に、フェルト地のコート、ブーツ姿のお母さん。 この通りは、ある意味“プレンツラウアーベルク”の典型の風景のような気がする。
歩いて居る人の年齢層とか、服装もそうだし、建物もそうだ。 プレンツラウアーベルクは、東西壁崩壊後、東がオシャレで“若者に人気の街”になりはじめた当初は、 まだそれ程開発が進んでおらず、『北斗の拳にでてくる荒漠とした街』だったそうだ。 しかし、ミッテ地区の地価が高騰した結果、必然的にお金の無い若い人達はプレンツラウアーベルクに移り住むようになる。 急に人気となった地区のアパートは外側だけでも!とお色直しされ、プレンツラウアーベルクの住居の多くが、 駄菓子のようなキッチュなパステルカラーに塗り直されているのだ。しかし、お色直しは住居部分の2階から上だけ。 1階に入っている店鋪は店のオーナーの自費改装が多いので、店によっては外観はぼろぼろのまま、内装だけを改装をしているところも多い。 そのパステルと戦争中の弾痕が残る壁とのちぐはぐなモザイク模様が、この通りの特徴だ。
手前はピカピカなのに、横の壁はぼろぼろだったりもして、なんかいい感じにチグハグしてる。
通りは、カスターニエン・アレーを挟んで、カフェ等が集まっている方と、空地がある方にわかれている。 空地のある側には、古い市立プール(下左)がある。 ここは今はプールとしてではなく、イベント・ホールとして使われていて、 その音響効果と空間の面白さから、 コンサートなんかも行われているようだ。 文化財保護指定されているが、外側はグラフィティだらけ。 保護されているのか、よくわからないところが、これまたベルリンらしいような気がしたりして。


*通りのヒトカケラ*
Oderbergerstrasseの消防署のマスコット?





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